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2012.06.06(水)

web住所


一つのwebページ、webサイトがなくなると、そこが更地になったように感じる。
地図があり、建造物もあれば道もある。街もある。頭の中で立体に描かれていて歩くこともできる。



その街からひとつ、建物が消えるエラーコード404。

取り壊された道沿いを歩くと、その空き地にどんな建物があったのかを思い出せないことがある。でも私がweb上で歩く街は、主にブックマーク。その名のとおり、自らチョイスしたお気に入りの場所が多い。

落ち込んだ時に行く場所、帰り道に寄る場所、賑やかな場所、窓口、道草スポット、しんみりする場所、アンダーグラウンドエリアや、誰かが声をあげている一部屋。ほぼ毎日立ち寄る場所もあれば、月に1回程度、半年に1回程度の間隔で行く場所もある。

ネット上。つまりオン/オフで言うとオンライン。
そんなwebサイトであれ、訪れる時の意識は現実社会のそれとあまり変わらなかったりする。

だから、webサイトが一つなくなると、久しぶりに訪れてみるとそこにあるはずの建物が消えていて、ただまっさらな地面の区画へと変貌した土地と、「借地」と書かれたプレートを前にして、寒々とした心地になる。
デジタルに吹きようのない風が抜けいく。心のどこかに、ぽっかりと空間ができる。



数年来、ときどき足を運んでは読んでいたブログがある。
凛としていて、心に染み入るその方のブログ記事の、とある一部分に書き添えてあった。
・筆者の生存報告も兼ねているブログであること
・筆者が生涯を終えるときにはブログも消していること
軽々しく極限とも形容し難い人生を生き抜いてきている方で、この書き添え文には有り余る真実味があった。

ときどき、まちまち。そんなスパンをあけた間隔で足を運んたそのブログが、まっさら、更地になっていた。
ある日、突然だった。記事を読んでじんわり感じ入ることはあったが、記事を読めずして十分に伝わる現実に身体が硬直した。

人は死ぬ。建物は老朽化する。分断される道もある。
web上にも返事のない人がいて、埋没してしまう人がいて、声を出せない人がいて。そうなれば建物が廃墟のように映り、やがて検索エンジンが拾わなくなれば探すのも困難だ。
その方は声を出し続け、声を出す回数がやや減った。次に私が訪れたときには、建物の形を成すほど積み上がった声もろとも無くなっていた。

潔く消えたその方のブログ。目の前の更地を、私は受け止めるしかなかった。お気に入りの景色が消えたと同時に、web上の住所がひとつ消えた。二度と訪れることのできない場所になっていたと知ってしまった。

昼過ぎ、曇天の散歩中。突然のことだった。




│posted at 00:38:23│
らんきんぐ

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うさ枕

Author:うさ枕
性別:♂
うさぎの枕で寝る暮らし。
うつ病とたたかう暮らし。
サラリーマンですが、うつ病と診断され今は離職中です。社会復帰に向かうよう邁進中です。
ですが、進むことあり、戻ることあり。
其の日常が当たり前として通り過ぎるのを避けるべく、ブログを始めました。
どうか、あたたかく、お見守り下さいますよう。

 
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