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2011.06.11(土)

スパルタ時代


私がこの病を患ったころは、激烈に働いておった

遅刻や欠勤など一度もなく、チームの誰よりも早く出勤し

平然と遅くまでの残業をこなして

上司も部下も自分が面倒みる気構えで

いつの間にか

お客さんと接するときの最前線にいるようになっておった

特に気張ったつもりでもなく

何かを自慢するでもなく

単純にそうして働く姿が美徳じゃった



社会人2年目で既に上司や先輩を別室で説教する人間になり

同僚からは、「異端な人」「厳しい人」

と見られることも多く、敬遠されがちな一方で

お客さんとは仲良く意気投合し、よく遊んでおった

自社の飲み会では大人しく

他社のお客さんとはお互い本音で盛り上がれるところからも

著しく傾向が表れていたと思う



身内に対してははっきり言ってスパルタ

上司の勤務態度を叱り

先輩に問題解決の術をアドバイスし

必要な持ち物や作法を躾ける

思い返すと指を折って数えきれる回数じゃない

よくもまあ偉そうに動いていたもんじゃ

ただし自分が叱られるようなスキは作らなかったから

堂々とできたことでもあり

それなりの説得力を生んでいたと思う





私が病にかかってから知りあった方々は

そういったバリッバリのビジネスマンだった頃の私を

想像できんらしい

毎日

スーツを着てワイシャツにネクタイ締め

革靴を履いて働き

通勤時には日経新聞を読んでいた

と伝えると

現在の私のイメージとはギャップがあり過ぎるようじゃ









いつだったか

この病にかかる前の自分に戻りたいと思うか?

と聞かれたことがある



ドン底に落ちそうな生活を必死に崖のふちで踏みとどめるリアリティ

病の苦しさも辛さも、それによる挫折も嫌っちゅうほど味わってきて



もういっそのこと

戻れるものなら戻りたい



・・・とは思わんかった



病にかかる前は

まさか自分がうつうつな状況に陥るなんて

考えてもみなかった

同時に、そんな病に伏せる人間など

心のハンドル操作がよっぽど下手なのか

打たれ弱いのか、甘えが過ぎるのか

程度にしか考えておらんかった

「精神科・心療内科」への往診歴があると分かった時点で

内心ではその人を見下していた



疾患者の実情、病院の状況

症状にあえぐ人たちの声にならない声

無念さ、重圧、生活苦、あたたかさ

孤独、失望、虚無、無価値

明るさ、優しさ、知恵、難しさ

生きていけなさ、それでも生きてる今日



私は自分が患ってから初めて見て、初めて触れ、初めて知った

知るまでは

浜辺で、海面にそよぐ風と砕ける波と沈む夕日なんかを

見てただけだったんだと今は思う

海面上の情景が全部だと思っていた

実は海中に

溺れている人、口から泡を吐いている人

バタ足する人、誰かを押し上げる人

しがみつく人、水中に居続ける人

かろうじて水面上に顔を出してまた沈んでいく人

いろいろな事情を抱える方々がおって

私も含めて、めまぐるしく動いてる姿がある



水面下をなにも知らんで

浜辺で社会の上澄みだけを見ながら

夕日がキレイだねと語らう光景が

スパルタだった時代の自分と重なって見える



あの頃の

上司にも先輩にも厳しく説教し社会の歩き方を説うていた自分が

心の底から恥ずかしい



病が少しでも寛解してくれたらという思いはある

じゃが、病にかかる前の

この病にかかってから今日までの経験を持たず

そして上澄みしか知らずに人の上に立っていた自分に

戻りたいとは全く思わん



スパルタ時代には想像もつかんほどに

生きてるのがしんどくて

もう人生投げ出したくなることだってある

それでも、生きるなら

あの頃の私より、いまの私で生きておりたい






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うさ枕

Author:うさ枕
性別:♂
うさぎの枕で寝る暮らし。
うつ病とたたかう暮らし。
サラリーマンですが、うつ病と診断され今は離職中です。社会復帰に向かうよう邁進中です。
ですが、進むことあり、戻ることあり。
其の日常が当たり前として通り過ぎるのを避けるべく、ブログを始めました。
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