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2011.02.17(木)

悲劇的ビフォアーアフター


線路沿いに続く、線路と歩道とを隔てる柵

古~い、古~い

木の柱を立て並べた柵



私はその、柵のある風景を気に入っておった

もし誰か友人とこの道を歩くことがあれば

きっとわざわざ会話を途中で切ってでも

この木の柵を友人に紹介しておったと思う









柵の木柱たちは見るからに古めかしく

木の中はボロボロのスカスカ

外側にはコケが生え

年老いてもなお立ち続けている木の柱が

子供ひとりくらいなら通れるくらいの間隔で

均一に何本も連なっている

でも通り抜けなんてできない

木柱と木柱は有刺鉄線で繋がれていて

うっかり気まぐれをおこして木柱の間を通ろうものなら

数えきれない消毒必須な生傷を負うことになる






これではいけない

線路沿いの道は小学生の通学路でもあるのですから

未来の担い手たちを安全に頑丈に守り

その子供たちを育てる働き盛りの親へは

公共事業という形で支援しましょう






こうして柵のリニューアル工事が幕を開けた






数日のうちに

木柱たちは根こそぎ引っこ抜かれ

たちまち新しい柵が完成した








◆ビフォアー◆

私が気に入っておった木の柵

2011_02_17_01.jpg






↓↓↓そして↓↓↓






◆アフター◆

新しくなった柵

2011_02_17_02.jpg
















なんということでしょう






アフターのショボさに唖然として

唇を噛んだ

風情も風景も何もかも失った柵が

ちゃっかり居座っておった

殺風景

まさに殺風景






以前の柵は

来るものを威嚇するに充分な存在感を放っていた

木の風格、老いてもなお凛として立ち続ける姿があった



今の柵は

簡単によじ登って柵の向こう側へ行ける

おまけに

頑丈さも、以前とさほど変わりないと思う

そして

激しく景観を奪うこの柵のセンスには

疑念を抱かずにはいられん



本当にこれで良いと判断したのか?






木柱の柵が持っていた風格

木柱の一本一本、それぞれに個性があって

長い年月をじっと立ち続けて

お互いがもたれるでもなく有刺鉄線のみで繋がりあい

皆でひとつの柵という役割を果たしてきた老兵ひとつひとつに

心からお疲れさまを伝えたい




2011_02_17_03.jpg





2011_02_17_04.jpg





2011_02_17_05.jpg







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うさ枕

Author:うさ枕
性別:♂
うさぎの枕で寝る暮らし。
うつ病とたたかう暮らし。
サラリーマンですが、うつ病と診断され今は離職中です。社会復帰に向かうよう邁進中です。
ですが、進むことあり、戻ることあり。
其の日常が当たり前として通り過ぎるのを避けるべく、ブログを始めました。
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